最早、死語になったという噂もあるが、 男性のズボンの前のチャックが閉まっていない状態を「社会の窓が開いてるよ」という言い方があった。
何が一体全体「 社会の窓」なのかサッパリ分からないのだけれど、 女性の場合なら、 あのチャックは服を身体のラインにフィットさせるためであろうけれど 、男性の場合、それとは別用途というか、小用の時に、 あのチャックだけを開けておちんちんを出す人がおよそ半数くらいいるのだ。
おそらく、件の窓の中におちんちんをしまうことは99%以上忘れる人はいないのだろうが、 それで大事は済ましたつもりになってしまうのか? チャックを閉め忘れる人が後を絶たない。ATMでお金を下した時に、お金は手に取るけれどもカードを取り忘れるようなものだ。実際のATMは、それを防止するために、カードを取ってから紙幣取り出し口が開くようになっている。
女性でもたまに、 スカートの裾がパンストの中に収納されてしまっている方がいるが 、それぐらい大事件のはずだが、その辺、男性の場合は、 軽く扱われてしまうケースが多い。
また、その際は、件のパーツは必ず「チャック」と言い、「ファスナー」とか「ジッパー」と呼ばれることはほとんどない。
「ホッチキス」と「ステープラー」 くらい同じものの名前なのだが…ま、ほとんどの人は「 ホッチキス」としか呼ばないか。
ホッチキスは発明者の名前がホッチキスさんだったとか、 日本で最初に発売された製品がホッチキス社製だったからと諸説あるようである。 英語では誰もホッチキスとは言わない日本でしか通じない呼び名だ 。
「おしゃべりを止める」ことや、「秘密にすること」を「お口チャック」と言うことはあるが、「お口ファスナー」とか「お口ジッパー」とは言わない。
しかし、あの仕草は海外の映画やドラマを見ていても良く見る。 字幕には「お口チャック」と出ているが、英語のセリフは「チャック」とは言ってない。"Zip the lip"と言ってるようだ。
ファスナーという言葉は「締結するもの」というような意味で、 英語だと、ネジなんかもファスナーである、 いわゆるチャックのことはスライドファスナーと呼ぶ。 飛行機に乗ると英語のアナウンスで"Please, fasten your seat belt."「シートベルトをお締めください」と言われる。
チャックもホッチキス同様、 実は日本人にしか通じない言葉なのか?
ファスナーと言えば世界的に有名なのはYKKである。かの有名な YKKは"Yoshida Kogyo Kabushikigaisha"の略だそうだが、 実は正式名称となったのは平成6年で、 つい最近のことなのだそうだ。
ジッパーというのは、あの"Zip"がファスナーを締める時の擬音語でアメリカのファスナーの会社が商品名にしたものらしい。
では、チャックはなんなのか?
なんと、日本の会社が「巾着」 をモジって付けた商品名らしい…へ?日本語なの?