私は長い間、
つくね=鶏の肉団子
つみれ=魚の肉団子
だと思っていた。素材の違いだと思っていたのである。
だが、落ち着いて考えてみたら、何故にわざわざ「鶏のつくね」 と言うのだろうか?
先の私の定義に従うなら、つくね=鶏 なのだから、わざわざ念を押すように言う話ではないはずだ。
いや、鶏以外の素材だと「ミートボール」 と呼称するのだと主張したいわけではない。
「肉まんと豚まん」「揚げ玉と天かす」「おにぎりとおむすび」 のような話をしたいわけでもない。
しかし、どうやら、作り方の違いであって、 素材の問題ではないらしい。
「つくね」というのは「つくねる」という言葉に由来していて「 手でこ捏ねて丸める」という意味らしい。
それに対して
「つみれ」は「摘み入れる」に由来し、捏ねた生地を、 匙や手で一口大に摘むという作業のことらしい。
ということはだ…手で丸めるでなく、一口大にすくうでもなく、 型で丸めたらどうなのか?
魚の肉を型で丸く成型したら魚肉ミートボールなのか?
ただ…私にはミートという単語にも信頼が置き切れずにいる。
100%ビーフのマックのハンバーガーでも、 てりやきはポークパティだったり、
ニューコンビーフが今では法律上ニューコンミートになって馬肉が 入っていたりすることによるトラウマではないかと私は疑っている 。
さらに、最近は、 マグロステーキとかサラダシーチキンとか聞いて、 ますます混乱し目が回っている。
実は、焼き鳥のネギマというのは、 昔はネギとマグロだったと聞いたことがある。 ねぎま鍋の方がオリジナルなのだ。