今日の晩ごはんは、社員食堂で肉南蛮そばにした。
うちの社食は、食券制ではなく、レジのタッチパネルで注文を入力する仕組みだ。「うどん」か「そば」を選択することになっている。しかし実際は、ボタンを押す前にスタッフの人に尋ねられ、口頭で、うどんか、そばかを伝える。
その時、ふと、そばのことを「おそば」という人は多いが、うどんのことを「おうどん」という人は、ひょっとしたら、関西人の女性しかいないのではないかと想像したら、そこはかとなく可笑しかった。
「粋」で「通」な江戸っ子は 蕎麦屋で天ぷらそばのそばを抜いたものを「天ぬき」。鴨南蛮そばのそばを抜いたものを「鴨ぬき」と言って頼むと言う。
なお、鶏が使われても「鴨南蛮そば」と呼ぶことが多いが、わざわざ「鴨ぬき」と、格好つけて、入ってるのが鶏肉では、関西人から「それ、かしわの吸いもんやん」とアホ呼ばわりされるかもしれない。
ひょっとして、肉南蛮そばも、「肉ぬき」といえば、そばの入ってない、肉とネギの入った汁物が提供されるのだろうか。いや、鴨じゃない時点で、すでに低レベルか。
なお、蕎麦屋の場合、南蛮と呼ぶのはネギが入っているからで、ネギのような香味野菜は東南アジア から輸入されたため南蛮渡来とされたのが由来と聞く。
しかし、東京以外の地域で「肉ぬき」と言ったら、ただの「かけそば」が出てくるのではなかろうか
ちなみに関西では、肉うどんの、うどん抜きを「肉吸い」と呼ぶ。
関西の店で「肉ぬき」と言ったら、単なる「すうどん」が出てくるであろう。関西人は「かけうどん」とは呼ばない。